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通夜の家で出迎える老婆の霊

所在地東京都多摩市
年代現代・深夜
登場正座した老婆、ある編集者
出典黄昏綺譚

どんな伝承か

ある編集者が終電で帰り、タクシーもつかまらないので多摩の田舎道を歩いて帰ることにした。真夜中だというのに玄関に煌々と提灯を点した家があり、勇気づけられて急ぐと、道の真ん中に白い物が置かれていた。近づくとそれは道に正座したお婆さんで、頭を下げられたので彼も慌ててお辞儀した。ふと左手の家に通夜の張り紙を見つけ、ぎょっとして道に目を戻すと、お婆さんの姿はどこにもなかった。弔問客を出迎えていた幽霊に違いないと編集者は力説し、著者もそう思ったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

黄昏綺譚(高橋克彦・幽霊・怪異体験・1996年(平成8年))

『黄昏綺譚』は、高橋克彦が連載をまとめ、一九九六年七月付のあとがきを付したエッセイ集で、吉田光彦の挿絵と組んだ画文集である。著者が体験し見聞きした分身や生霊、寺での怪異、前世、UFOなどの不思議と、史料や神話に残る怪異、宮澤賢治をゴッホの生まれ変わりとみる考えを語る。「この世に幽霊はいる」「不思議な話が史料や神話に」「宮澤賢治はゴッホの生まれ変わり!!!」の三部に分かれ、巻末にあとがきと丸尾末広の解説「黄昏るペン」を収める。

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