三度止まったのち三つに分かれた赤い光
どんな伝承か
昭和四十八年三月五日の夜、神奈川県川崎市中原区井田で流星を観測していた日本流星研究会の殿村泰弘は、赤い二・五等ほどの星のような光が、三度にわたって止まっては動くのを約八分間見届けた。北極星に近い空に見つけた光は、止まる時間を二十秒、四十秒、三十秒と置きながら進み、途中から速くなって、ある点で一瞬消えたかと思うと三つに分かれて再び光った。分かれる前は赤、分かれた後は黄色で、三つはそれぞれ一秒足らずで散っていった。空は雲のない快晴で、写真は撮っておらず、痕も残らなかったという。
原典より
昭和三十六年五月三十一日二十時二十分ごろ、広島天文研究会は猟犬座五番星付近から天秤座の方に向って、人工衛星エコーくらいの速度で飛行する黄色の光体を観測。—— 日本のUFO(池田隆雄・UFO・未確認現象・1974年(昭和49年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本のUFO(池田隆雄・UFO・未確認現象・1974年(昭和49年))
『日本のUFO』は、池田隆雄が昭和四十九年に著した、日本国内のUFO目撃事例の研究書である。古記録に残る怪しい星や安政の江戸大地震で目撃された光り物から、昭和二十年代以降の各地の目撃、着陸痕、レーダー捕捉や機上目撃までを、国内のUFO研究団体の会誌や新聞記事をもとに集める。編隊飛行、形態、色と舷窓、運動、知的な行動、天体との関係、着陸痕、海上の活動、レーダーと機上目撃の章に事例を分類し、巻末に参考資料とあとがきを置く。