黒船から見た青い球状の光り物
どんな伝承か
嘉永六年、ペリーの艦隊が浦賀の沖に来ていたとき、六月三日の深夜から翌朝四時ごろまで奇妙な光り物が見えたと、四隻の当直司令デュアー大尉が『ペルリ提督遠征記』で述べている。光は南西に現れて空一面を真昼のように照らし、艦の帆柱や帆、船体を闇の中にくっきり浮かび上がらせた。赤いくさび形の尾をもつ大きな青い球のような姿で、水平線からおよそ十五度の角度で北東へまっすぐ進み、しだいに海面に近づいて見えなくなったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本のUFO(池田隆雄・UFO・未確認現象・1974年(昭和49年))
『日本のUFO』は、池田隆雄が昭和四十九年に著した、日本国内のUFO目撃事例の研究書である。古記録に残る怪しい星や安政の江戸大地震で目撃された光り物から、昭和二十年代以降の各地の目撃、着陸痕、レーダー捕捉や機上目撃までを、国内のUFO研究団体の会誌や新聞記事をもとに集める。編隊飛行、形態、色と舷窓、運動、知的な行動、天体との関係、着陸痕、海上の活動、レーダーと機上目撃の章に事例を分類し、巻末に参考資料とあとがきを置く。