桐の箱で十五個にふえた綿毛
どんな伝承か
一九一八年秋、宮城県小牛田町の孝勝寺別院の本堂に、二個の小さなタンポポの種子のようなものが舞い落ちてきた。当時の住職はこれを採集し、一〇センチ四方の桐の箱にしまっておいた。以来それは寺宝として伝わってきたが、一九七七年夏、現住職の佐々木友義が桐の箱のふたを開いてみたところ、二個あるはずのものが一五個にふえていた。白っぽい綿毛が放射状に出て、中心部は種子のようで、真ん中に口と思われる黒い点がある。ケサランパサランは宮城県地方の方言で「空から飛んで来た何だかわからぬもの」の意だという。鑑定した東北大学の永野為武はカビの一種らしいと言い、国立科学博物館の土井祥克はアザミの種子の冠毛だと断じた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
UFO遭遇事典(南山宏(編)・UFO・未確認現象)
『UFO遭遇事典』は、南山宏が編んだUFO現象の事典である。J・A・ハイネックによる目撃報告の分類と接近遭遇の三区分、南山によるUFO実在の根拠と研究史、並木伸一郎による一八八三年から一九七八年までの内外の事件史、UFOの飛行原理や考古学、地球外生物の生態を論じる章を収める。序章と五つの章を数人の筆者が分担し、事件史の各項には接近遭遇の種別を星印で示し、横尾忠則・手塚治虫・光瀬龍のコラムを挟む。