成田山に発覚除けを祈る小僧
どんな伝承か
先年のある新聞に、ある商店の小僧が主人の金を盗み、自分の罪が発覚することを恐れて、深川の成田山に参詣し、どうか発覚しませんようにと一心に祈っていた、という記事が見えた。神仏を愚弄するのもここに至って極まったというほかない、と評されている。神社仏閣のおみくじを引き、凶が出るたびに賽銭を増やして大吉が出るまで引き直すといった話とともに、東京の迷信の一例として挙げられたものである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
迷信の諸相・宗教の真相(井上円了・明治(妖怪学))
『妖怪博士』井上円了による『迷信の諸相・宗教の真相』。迷信を道理に背くことを誤って信じる心理と定義し、妖怪学の立場から全国を巡遊して各地の迷信を実地に報告・批判する(迷信打破)。