乾板の入っていなかった念写実験
どんな伝承か
前帝大総長山川健次郎ら東大の物理学者たちが立ち会い、「健」の字を標的にした念写実験が長尾邸で行われたが、郁子夫人はわずか一分五秒で統一をやめて退出した。夫人は「乾板が入っていない」と激しく訴え、点検すると本当に入っておらず、山川は白髪頭を下げて詫びたと当時の資料が伝えている。
原典より
別室で夫人は源に「山川博士は仕掛けをしている。ガラス板が入っていません」と激昂していい放った。—— 霊術家の饗宴(井村宏次・井村宏次・霊術研究・1983年(昭和58年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
霊術家の饗宴(井村宏次・井村宏次・霊術研究・1983年(昭和58年))
『霊術家の饗宴』は、井村宏次が一九八三年に著した近代日本の霊術家の歴史である。明治から昭和初めにかけて、気合術・催眠術・霊子術などで民衆の病や苦しみを救おうとした霊術家たちの運動を、当時の新聞記事や刊行物、関係者の家族への取材をもとにたどる。プロローグと六章、エピローグからなり、浜口熊嶽、桑原天然、福来友吉と千里眼事件、太霊道の田中守平を章ごとに取りあげ、霊術ブームと取締法による衰退までを描く。