原爆機誘導の元少佐を悩ます広島の亡霊
どんな伝承か
広島への原子爆弾搭載機を誘導したクロード・イーサリイ元米空軍少佐は、広島の返り放射能を浴びて原爆症になったらしく、さらに広島の人々の亡霊に悩まされて精神錯乱に陥ったともいわれた。幽霊というと迷信の横綱格とされがちだが、こうした話は新聞でも大きく取り沙汰され、多くの人を半信半疑にさせながら口から口へと広まった、当時の代表的な社会現象の一つとして紹介されている。
原典より
幽霊というと迷信の横綱格だが、広島への原子爆弾搭載機を誘導したクロード・イーサリイ元米空軍少佐は、返り血ならぬ広島の返り放射能をあびて原爆症になったらしいが、…—— 現代の迷信(今野圓輔・現代教養文庫・1961年(昭和36年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代の迷信(今野圓輔・現代教養文庫・1961年(昭和36年))
『現代の迷信』は、今野圓輔が昭和三十六年に著した、現代の俗信を一般の読者に向けて説いた読み物である。昭和三十年代の新聞・雑誌の報道や聞き書きを主な材料に、縁起かつぎ、前兆・占い・禁忌・まじない・願掛け、憑きもの落としの殺人や新興宗教の騒ぎまでを全国から拾い集めている。「現状」「過誤と真実」「その背景」「迷信論」の四部から成り、巻末に読者の問いに答える迷信身の上相談を付ける。