夢のお告げで神体を探す区長
どんな伝承か
夢のお告げ(夢知らせ)の実例。つい四、五年前、東京都江戸川区の佐藤区長が、夢の中で世に埋もれた神の神託を受け、心当たりのご神体を探しているという記事が報道された。人々は「まるで夢のような話ね」などと言っているが、こうした夢のお告げをめぐる俗信は古くからあり、悪い夢は少しも早く他人に話してしまい、良い夢は黙っているものだといった言い伝えや、夢披露、夢買い、宝船売りの話などが生活の中に伝わってきた。
原典より
つい四、五年前にも東京都江戸川区の佐藤区長は、夢中に世に埋もれた神の神託を受けて、心あたりのご神体をさがしているという記事が報道されていた。—— 現代の迷信(今野圓輔・現代教養文庫・1961年(昭和36年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代の迷信(今野圓輔・現代教養文庫・1961年(昭和36年))
『現代の迷信』は、今野圓輔が昭和三十六年に著した、現代の俗信を一般の読者に向けて説いた読み物である。昭和三十年代の新聞・雑誌の報道や聞き書きを主な材料に、縁起かつぎ、前兆・占い・禁忌・まじない・願掛け、憑きもの落としの殺人や新興宗教の騒ぎまでを全国から拾い集めている。「現状」「過誤と真実」「その背景」「迷信論」の四部から成り、巻末に読者の問いに答える迷信身の上相談を付ける。