トップ東京都の伝承八丈町

八丈島の正月ことばと嫁が君

所在地東京都八丈町
年代不明
登場宝井其角、神谷九品、「嫁が君」を詠んだ俳人
出典現代の迷信

どんな伝承か

正月の三が日は不吉な言葉を口にせず機嫌よく過ごそうとするため、忌みことばが多い。八丈島では、魔性のものとされる猫をカワブクロ、死ぬことをクニガエ、月経をイトヒキ、僧をクロオトコと言い換えていた。俳諧に取り込まれている嫁が君は鼠を指す正月ことばで、宝井其角や神谷九品の句にも詠まれている。なぜ鼠に遠慮するのかは今では理解しにくいが、秋田・長野・岡山・長崎などには年末から正月にかけて鼠の年取りと称し餅や団子を供える習俗があり、鼠もまた霊的な動物として特別な警戒を要したのだと今野圓輔は説く。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代の迷信(今野圓輔・今野圓輔・民俗学・昭和(高度成長期))

民俗学者・今野圓輔が高度成長期の日本に残る迷信を社会派ルポとして告発・分析した一冊。序章では、静岡県掛川市で異性双生児を畜生腹と恥じた母親の母子心中事件、青森県三本木市でキツネ落としと称して女を火あぶりにした殺人事件など、迷信が現代も殺人・心中を生む『黒い習俗』を突きつける。

種別から探す

忌みことば八丈島

八丈町の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『現代の迷信』の伝承