二月にも年取りとして供えるミタマの飯
どんな伝承か
群馬県新田郡の薮塚本町には、ミタマの飯を二月に供える家もあるという。その家では小正月にも供えていて、二月に供えるのも年取りの日だからだと伝えている。ミタマの飯は、どこでも年越しと考えられている日に供えるものだと著者はみる。
原典より
群馬県新田郡の薮塚本町には二月に供えるという家もあるようだが、小正月にも供えており、二月の場合も年取りと伝えている。—— 厄除け――日本人の霊魂観(佐々木勝・民俗学・厄除け信仰・1988年(昭和63年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
厄除け――日本人の霊魂観(佐々木勝・民俗学・厄除け信仰・1988年(昭和63年))
『厄除け――日本人の霊魂観』は、佐々木勝が昭和六十三年に名著出版から刊行した民俗信仰の論考集である。鬼・悪魔・疱瘡神・一つ目小僧など人に災いをもたらす神霊を「厄神」と総称し、その来訪を防ぐ呪術と祀り上げる祭祀を、著者の民俗調査と国学院大学民俗学研究会の採訪記録などの事例から説く。禁忌と呪術、百鬼夜行と目籠、鬼の宿と笹神様、年神とミタマの飯、厄年と年祝い、正月行事と司祭者など八章からなり、うち四章は書き下ろしである。