トップ > 岩手県の伝承 > 遠野市

弘法大師が四徳の脚を犬に与えた話

所在地岩手県遠野市
年代伝承(口承)
登場弘法大師
出典佐々木喜善全集 1

どんな伝承か

昔、弘法大師が諸国を巡っていた頃、犬の脚は三本しかなく、炉の中でじっとしている今の五徳には脚が四本あって、名前も四徳と呼ばれていた。大師は自分で動くこともない四徳の脚を一本取って三本にし、夜も昼も走り回りたがる犬に足してやった。犬はたいそうありがたがり、大師にもらった脚は尊いからと、小便をする時にはちょんと持ち上げるのだという。脚を取られた四徳には徳を一つ足してやったので、それから四徳は五徳になったという。

原典より

大師様はこの自分で動くことを知らない四徳の脚を三本にして、その一本を夜昼走せて歩きたがる犬に足してくれた。—— 佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・1986年(昭和61年)) より引用
地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・1986年(昭和61年))

『佐々木喜善全集 1』は、佐々木喜善の著作を遠野市立博物館が編集・発行し、昭和六十一年に刊行した全集の第一巻である。岩手県の遠野・江刺・紫波・岩手などで聞き集めたザシキワラシの話、昔話、伝説を、村の古老や知友からの聞き書きと手紙による報告をもとに収める。「奥州のザシキワラシの話」「江刺郡昔話」「紫波郡昔話」「東奥異聞」「老媼夜譚」「聴耳草紙」に小篇を加えて並べ、巻末に遠野市教育長の跋と奥付を置く。

種別から探す

由来譚弘法大師犬五徳

遠野市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『佐々木喜善全集 1』の伝承