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佐々木家の猩々の絵屏風

所在地岩手県遠野市土淵町栃内
年代大正八年二月聞書
登場沖館鶴蔵、カクラ家の人々、語り手
出典佐々木喜善全集 1
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どんな伝承か

土淵村字栃内の西内にある佐々木某の家に、古い一枚の猩々らしい物を画いた小屏風が今も保存されている。或る年、この絵屏風を同じ部落のカクラという家へ遣わしたところ、カクラの家の者たちは毎夜のように同じ夢を見た。赤顔垂髪の童子が座敷から常居にかけてすたすたと歩く夢である。毎朝同じ夢話を語り合うようになって不審を起こし、町の巫女に占ってもらうと、夢に現れる物が元の家が恋しくて戻りたがっているのだと言われた。早速屏風を佐々木家へ返すことにすると、その夜からは誰も夢を見なかったという。栃内の爪喰の人、沖館鶴蔵の話である。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・大正・昭和(東北民俗))

『遠野物語』の語り手・佐々木喜善が大正昭和期に郷里岩手で採集した東北の昔話・伝説の集成。冒頭の『奥州のザシキワラシの話』では、旧家の座敷に出没し家の盛衰を司るザシキワラシの諸相を集める。『江刺郡昔話』『紫波郡昔話』に続き、『東奥異聞』では不思議な縁女の話・黄金の牛・磐司磐三郎・千曳石・赤子抱き・偽汽車など奇譚を収める。

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