隣家へ移った菊池家の座敷童子
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どんな伝承か
松崎村字海上の菊池某という家には、昔からザシキワラシがいるという噂があった。実際、夜などは座敷で子供の歩くような小さな足音がしたものである。ところがこの家がだんだん傾きかけて来ると、そのワラシは隣家の喜七という家へ移り、今ではそこにいるという。同地西教寺の諏訪が、大正八年九月十八日に土淵小学校で著者に語った話である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・大正・昭和(東北民俗))
『遠野物語』の語り手・佐々木喜善が大正昭和期に郷里岩手で採集した東北の昔話・伝説の集成。冒頭の『奥州のザシキワラシの話』では、旧家の座敷に出没し家の盛衰を司るザシキワラシの諸相を集める。『江刺郡昔話』『紫波郡昔話』に続き、『東奥異聞』では不思議な縁女の話・黄金の牛・磐司磐三郎・千曳石・赤子抱き・偽汽車など奇譚を収める。
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