大田代家の黒い臼搗子
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どんな伝承か
宮守村字塚沢の大田代某という人の家にも、寝られない座敷がある。けれども不思議なことに、この家の老爺さんばかりは寝られたという。去年の秋の頃だとか、この家の土蔵の内から何者かが唸るような鳴音がし出して二、三日ほど続いたが、その頃からその座敷にザシキワラシが出始めた。丈は一尺二、三寸ほどで、ちょうど臼搗子という種類のものらしく、座敷の中をとたりと跳ね廻る。しかしワラシと言えば言えるけれども、色は黒く何だか獣のようであったと、その家の人は話したという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・大正・昭和(東北民俗))
『遠野物語』の語り手・佐々木喜善が大正昭和期に郷里岩手で採集した東北の昔話・伝説の集成。冒頭の『奥州のザシキワラシの話』では、旧家の座敷に出没し家の盛衰を司るザシキワラシの諸相を集める。『江刺郡昔話』『紫波郡昔話』に続き、『東奥異聞』では不思議な縁女の話・黄金の牛・磐司磐三郎・千曳石・赤子抱き・偽汽車など奇譚を収める。
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遠野市の伝承
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