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古屋の漏を恐れて唐へ渡る虎

所在地岩手県釜石市
年代大正十四年二月
登場爺様と虎
出典佐々木喜善全集 1

どんな伝承か

野原の中の一軒家に爺と婆と娘が住んでいた。大雨の降る夜、山の虎が何か食う物はないかとのそりのそりやって来た。ちょうどそのとき爺が、それそれ古屋の漏が来た、そらまた来たと言った。家が古いために雨が漏ると言ったのである。娘が古屋の漏はそんなに怖いものかと尋ねると、爺は古屋の漏が一番怖い、狼よりも山の虎よりも怖いと答えた。それを聞いた虎は、古屋のモリというものは俺より強い物だ、日本にこうしてはいられないと言って唐へ渡ったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・1986年(昭和61年))

『佐々木喜善全集 1』は、佐々木喜善の著作を遠野市立博物館が編集・発行し、昭和六十一年に刊行した全集の第一巻である。岩手県の遠野・江刺・紫波・岩手などで聞き集めたザシキワラシの話、昔話、伝説を、村の古老や知友からの聞き書きと手紙による報告をもとに収める。「奥州のザシキワラシの話」「江刺郡昔話」「紫波郡昔話」「東奥異聞」「老媼夜譚」「聴耳草紙」に小篇を加えて並べ、巻末に遠野市教育長の跋と奥付を置く。

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