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人貝を食べた清悦の長命

所在地岩手県西磐井郡平泉町(高館)
年代文治〜寛永
登場平泉の清悦、源九郎義経、清悦の主君
出典佐々木喜善全集 1
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どんな伝承か

平泉の清悦はもと源九郎義経の家来で、寛永七年の夏頃まで生きていたという。清悦が高館にいた時分、友人二人と共に衣川の奥へ魚釣りに行った。谷川の対岸に一人の山伏がおり、三人が連れ立ってその庵に行くと、金銀をちりばめた立派な家であった。山伏が皿に盛って持って来たのは、朱のように真赤な赤子のようなものの塩漬である。二人は怖れて食わなかったが、清悦だけが馳走になったところ、その味は世に類がないほどうまかった。山伏はこれは人貝といって手に入れ難い物だと言った。同行の一人が人貝を懐中して帰り、娘に食べさせると、その娘も長命したという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

佐々木喜善全集 1(佐々木喜善・佐々木喜善全集・大正・昭和(東北民俗))

『遠野物語』の語り手・佐々木喜善が大正昭和期に郷里岩手で採集した東北の昔話・伝説の集成。冒頭の『奥州のザシキワラシの話』では、旧家の座敷に出没し家の盛衰を司るザシキワラシの諸相を集める。『江刺郡昔話』『紫波郡昔話』に続き、『東奥異聞』では不思議な縁女の話・黄金の牛・磐司磐三郎・千曳石・赤子抱き・偽汽車など奇譚を収める。

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