火事の際、女が腰巻きを外して風上に向けて広げると風向きが変わ…
どんな伝承か
佐倉に伝わる俗信では、火事のとき女が腰巻きを外して風上に向けて広げると、風向きが変わって火災を避けられると信じられ、現在の年寄りのなかには実際にこれを経験したという人もいるという。相撲取りのさがりや女性の腰巻きには、その本来の用途を超えた呪術的な意味があるとされた。言葉や物に霊力が宿るという考えのもとで、女性の身につける物にとりわけ強い力が認められていたことを物語る習わしである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
佐倉市史 民俗編――伝説・怪異(佐倉市(編)・佐倉市史・自治体史(民俗))
『佐倉市史 民俗編』第八章口承文芸所収の伝説・怪異。千葉県佐倉市に伝わる口承を採録する。