きちがいなすと呼ばれた喘息の薬
どんな伝承か
佐倉市に伝わる民俗薬の一つ。朝鮮朝顔をこの地域では『きちがいなす』と呼び、その実を喘息の特効薬として用いた。ただし猛毒であるため、使用量をよく心得た者だけが扱い、一般には使われなかったという。ほかにも枸杞の実を煎じて中風の薬とし、鳥柄杓の魂根を悪阻の薬にするなど、身近な草木を薬として使ったと伝わる。
原典より
朝鮮朝顔をこの地域ではきちがいなすと呼ばれているがこの実を喘息の特効薬として使用される。—— 佐倉市史 民俗編――伝説・怪異(佐倉市(編)・佐倉市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
佐倉市史 民俗編――伝説・怪異(佐倉市(編)・佐倉市史)
『佐倉市史 民俗編――伝説・怪異』は、千葉県佐倉市の市史の民俗編のうち、第七章「民俗知識」と第八章「口承文芸」の伝説の節である。市内で採録した吉凶の予兆やまじない、民間薬、天気の言い伝えと、狐や狸の化かし、デーダラボーの足跡、岩富の首なし塚、天狗、狐火、印旛沼のカワボタルなどの伝説を収める。伝説は文化財保護委員会の分類に倣って自然伝説・歴史的伝説・信仰伝説に分け、終わりに村々の禁忌を置く。