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一夜でへし折られた背戸山の樫

所在地千葉県佐倉市直弥
年代不明
登場子は清水の家人
出典佐倉市史 民俗編――伝説・怪異

どんな伝承か

直弥の「子は清水」と呼ばれる家は、背戸の山に大木が茂って昼でも暗く、その中に差し渡し三尺を超える樫の大木があった。ある晩、風もないのに突然、東南の方角から家が吹き飛ぶかと思うほどの音がバサバサと鳴り、続いて天地も砕けるかと思われる地響きとともにメリメリという音が起こり、最後にカンラカラカラという笑い声がして騒ぎは静まった。翌朝おそるおそる出てみると、あれほどの樫が見事にへし折られていた。村人たちは天狗のしわざだと恐れおののいたという。天狗は山の神の別称ともされ、この家の背戸の山には木花咲耶媛が住んだ桜の大木があったとも伝わる。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

佐倉市史 民俗編――伝説・怪異(佐倉市(編)・佐倉市史)

『佐倉市史 民俗編――伝説・怪異』は、千葉県佐倉市の市史の民俗編のうち、第七章「民俗知識」と第八章「口承文芸」の伝説の節である。市内で採録した吉凶の予兆やまじない、民間薬、天気の言い伝えと、狐や狸の化かし、デーダラボーの足跡、岩富の首なし塚、天狗、狐火、印旛沼のカワボタルなどの伝説を収める。伝説は文化財保護委員会の分類に倣って自然伝説・歴史的伝説・信仰伝説に分け、終わりに村々の禁忌を置く。

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