善光寺の方へ飛んだ病院のヒトダマ
どんな伝承か
坂城町中之条での話である。ある人が長野市の病院に入院していて、真夜中に死んだ。その死骸を自動車に乗せた時、ヒトダマが善光寺の方に向かって飛んで行ったという。この人は入院中、善光寺さまはどちらの方かと時々聞いていたそうである。このヒトダマを、その場にいた四人のうち二人が見たと伝えられている。町の民俗調査では、こうした怪しい光を見たという事例が数例報告されている。
原典より
死骸を自動車に乗せた時、ヒトダマが善光寺の方に向かって飛んで行った。—— 坂城町誌 上巻(民俗編)――伝説(坂城町(編)・坂城町誌) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
坂城町誌 上巻(民俗編)――伝説(坂城町(編)・坂城町誌)
『坂城町誌 上巻(民俗編)――伝説』は、長野県坂城町の町誌上巻(自然編・民俗編)から、民俗編の数章を抜き出したものである。祟る所や神罰、ヒトダマ・狐火などの怪異、魔除け、植物の禁忌といった俗信を地区ごとの事例として番号を付けて並べ、続いて甘利さま、天田長者とほうず池、苅屋原の七不思議、貉和尚、夜泣き石など三十余りの伝説を収める。伝説の章は調査員の調査をもとに、以前の調査記録も二、三篇併せて載せる。