雨を呼ぶ中之条の釈迦堂の阿弥陀
どんな伝承か
中之条区を通る国道一八号の歩道橋から少し先、釈迦ん堂小路と呼ばれる道の近く、窪田氏の墓地の中に釈迦堂がある。堂には古い仏像が二体まつられ、そのうち阿弥陀像は傷みがひどいものの、いつのころからか「雨降りお釈迦」と呼ばれてきた。かつて善光寺のご開帳にこの像を運んでいったところ、ものすごい大雨になったことから雨を呼ぶ仏と知られ、それからは日照りが続くと村じゅうで像を千曲川まで担いでいき、雨乞いをすると必ず降ったという。
原典より
この時は村中総出でこのお釈迦さんを、千曲川へ運んで雨乞いをすると、必ず雨が降ったといわれている。—— 坂城町誌 上巻(民俗編)――伝説(坂城町(編)・坂城町誌) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
坂城町誌 上巻(民俗編)――伝説(坂城町(編)・坂城町誌)
『坂城町誌 上巻(民俗編)――伝説』は、長野県坂城町の町誌上巻(自然編・民俗編)から、民俗編の数章を抜き出したものである。祟る所や神罰、ヒトダマ・狐火などの怪異、魔除け、植物の禁忌といった俗信を地区ごとの事例として番号を付けて並べ、続いて甘利さま、天田長者とほうず池、苅屋原の七不思議、貉和尚、夜泣き石など三十余りの伝説を収める。伝説の章は調査員の調査をもとに、以前の調査記録も二、三篇併せて載せる。