トップ > 長野県の伝承 > 坂城町

加賀の殿さまがほめた北日名の梅

所在地長野県埴科郡坂城町大字坂城北日名(梅の木)
年代江戸時代
登場加賀前田の殿さま
出典坂城町誌 上巻(民俗編)――伝説

どんな伝承か

ある年の春、加賀百万石の前田の殿さまが参勤交代を終えて金沢へ帰る行列が、鼠宿の入口の岩鼻にさしかかると、そよ風にのって馥郁とした梅の香りが漂ってきた。坂木に近づくほど香りは強くなる。幾度も通った道で珍しいことだと、殿さまが家来に尋ねさせると、近くの農家の者が北日名の南面の山の中腹を指さして、あそこだと教えた。殿さまはそこへ駕籠を進め、見事な梅の大木を日本一の梅の木だと激賞し、地元の人々にこの名木を大切にせよと言い置いた。それからこの土地を梅の木と呼ぶようになったと伝わる。今も二代目か三代目の梅が数本あり、この梅は他の土地へ移すと育たないという。

原典より

そこには見事な梅の木があって、殿さまは、この梅の大木をご覧になって、これを日本一の梅の木だと激賞され、地元の人々に、この名木をみんなで大切にしなさいと仰せられた。—— 坂城町誌 上巻(民俗編)――伝説(坂城町(編)・坂城町誌) より引用
地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

坂城町誌 上巻(民俗編)――伝説(坂城町(編)・坂城町誌)

『坂城町誌 上巻(民俗編)――伝説』は、長野県坂城町の町誌上巻(自然編・民俗編)から、民俗編の数章を抜き出したものである。祟る所や神罰、ヒトダマ・狐火などの怪異、魔除け、植物の禁忌といった俗信を地区ごとの事例として番号を付けて並べ、続いて甘利さま、天田長者とほうず池、苅屋原の七不思議、貉和尚、夜泣き石など三十余りの伝説を収める。伝説の章は調査員の調査をもとに、以前の調査記録も二、三篇併せて載せる。

種別から探す

梅の木地名由来参勤交代名木

坂城町の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『坂城町誌 上巻(民俗編)――伝説』の伝承