五明山に並ぶ巨岩の男大黒と女大黒
どんな伝承か
五明山に「ヤナギットゥ」と呼ばれる所があり、大昔には人が住んでいたといわれる。その東に大小二つの巨岩が並び、大きい方を男大黒、小さい方を女大黒と呼んでいる。万物をつくった大自在天の化身とされる大黒天に姿が似ていることから名づけられたという。朝日の昇るころに暮らしが豊かになるよう毎日拝んでいた人に霊験があり、その後、安産や豊作、戦勝を願った人々の願いもかなったので、ますます信仰を集めるようになったと伝わる。
原典より
大昔人が住んでいたといわれているが、その東の方に巨岩が二つあって、大きい方を男大黒、小さい方を女大黒といっている。—— 坂城町誌 上巻(民俗編)――伝説(坂城町(編)・坂城町誌) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
坂城町誌 上巻(民俗編)――伝説(坂城町(編)・坂城町誌)
『坂城町誌 上巻(民俗編)――伝説』は、長野県坂城町の町誌上巻(自然編・民俗編)から、民俗編の数章を抜き出したものである。祟る所や神罰、ヒトダマ・狐火などの怪異、魔除け、植物の禁忌といった俗信を地区ごとの事例として番号を付けて並べ、続いて甘利さま、天田長者とほうず池、苅屋原の七不思議、貉和尚、夜泣き石など三十余りの伝説を収める。伝説の章は調査員の調査をもとに、以前の調査記録も二、三篇併せて載せる。