棺に納めた神が招いた家の不幸
どんな伝承か
高林の小川家へ嫁いだフクの実家は鏡石の久来石にあり、そこにもオシンメイサマがあって、フクの母が守りをしていた。その母が亡くなった折、母が寂しかろうという善意から、オシンメイサマを母の棺の中に納めて野辺送りをしたという。ところがその後、同家では跡取り息子の死や家族の事故など不幸が続き、ワカサマに拝んでもらったところ「オシンメイサマのたたりだ」と告げられた。フクはこの祟りを現実に見て知っているので、嫁ぎ先ではご神体に誰にも手を触れさせずに守りをしている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
天栄村史 第4巻(民俗編)――憑依と怪異・呪術(天栄村(編)・天栄村史・自治体史(民俗))
『天栄村史 第4巻(民俗編)』第六節ほか所収の憑依と怪異・呪術・神社伝承。福島県天栄村に伝わる信仰と怪異を採録する。