トップ > 奈良県の伝承 > 奈良市

白毫寺の稚児が酒顚童子になった話

所在地奈良県奈良市(白毫寺)
年代伝承
登場酒顚童子
出典奈良市史 民俗編――伝説

どんな伝承か

白毫寺に一人の稚児がいた。稚児はたびたび山へ入って新しい亡骸の肉を切り取り、寺へ持ち帰っては僧に食べさせていた。僧は珍しい味だと喜んでいたが、ある日そっと後をつけると、稚児は奈良の町へ下りて通りがかりの人に襲いかかり、その肉を取っていた。驚いた僧は寺へ戻って待ち受け、帰ってきた稚児を厳しく責めたうえ縛り上げ、南の山へ捨てた。稚児はそのまま姿を消し、のちに丹波の大江山にこもって酒顚童子になったという。住職の子に牙や角が生えて獣のように荒れたため寺を追われ、大江山で酒顚童子になったとする話もある。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

奈良市史 民俗編――伝説(奈良市(編)・奈良市史)

『奈良市史 民俗編――伝説』は、自治体史『奈良市史』民俗編のうち、第十一章「伝説」と巻末の「民俗資料」の冒頭を収めたものである。昭和三十七年から三か年にわたり市内各町の自治会長や古老、社寺を訪ねて集めた伝説に文献の伝えを加え、春日大社・東大寺・興福寺などの社寺や、吉備真備・俊寛・中将姫らゆかりの人物にまつわる話を収める。木・石・塚・水・山・森・社寺・人物・動植物・町名の十節に分け、一話ごとに題を立てて記す。

種別から探す

伝説人食い稚児

奈良市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『奈良市史 民俗編――伝説』の伝承