空を飛んできた天の岩戸の扉
どんな伝承か
柳生町の岩戸谷には、三十畳ほどの広さがある大岩が横たわっている。神代の昔、手力雄命が天の岩戸を開いたとき、その扉の一枚が空を飛んで柳生の地に落ちた。それがこの岩戸石だと伝えられ、古くから神体として祀られてきたので、社は天之石立神社と呼ばれている。なお大柳生町の夜支布山口神社の境内にも、大岩を神体とする立磐神社がある。
原典より
柳生町の岩戸谷に三十畳敷もある大きな岩がある。—— 奈良市史 民俗編――伝説(奈良市(編)・奈良市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
奈良市史 民俗編――伝説(奈良市(編)・奈良市史)
『奈良市史 民俗編――伝説』は、自治体史『奈良市史』民俗編のうち、第十一章「伝説」と巻末の「民俗資料」の冒頭を収めたものである。昭和三十七年から三か年にわたり市内各町の自治会長や古老、社寺を訪ねて集めた伝説に文献の伝えを加え、春日大社・東大寺・興福寺などの社寺や、吉備真備・俊寛・中将姫らゆかりの人物にまつわる話を収める。木・石・塚・水・山・森・社寺・人物・動植物・町名の十節に分け、一話ごとに題を立てて記す。