ミコ・イタコ・カミツキの三種
どんな伝承か
宮古市を含む陸中沿岸地方には、イタコあるいはイダッコさんと呼ばれる民間の女性宗教職能者がいる。人々は事あるごとに願いをかけ、相談に訪れる。土地ではみなイタコさんと総称するが、実際にはミコ、イタコ、カミツキの三つに区別される。ミコは晴眼で、師匠について一定期間修行し、オダイジをもらって一人前となり、神社の託宣や神子舞、春祈祷、病気直しの祈祷を行う。イタコは盲目で、修行を経て個人の祈願や祈祷、亡くなった人の口寄せを行う。カミツキは晴眼で、大病など身体的な困難を経て神に選ばれたと自覚し、修行して人々の悩みを救う。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
宮古市史 民俗編 上巻――民間宗教者・俗信・妖怪(宮古市(編)・宮古市史)
『宮古市史 民俗編 上巻――民間宗教者・俗信・妖怪』は、宮古市の市史のうち、民俗編上巻の第四節「民間宗教者」と第五節「民間医療と俗信」を収めたものである。南部藩の宗門帳などの古文書から閉伊郡の山伏・神子・瞽女と里修験の成り立ちをたどり、イタコ・カミツキと呼ばれる巫女の系統、新宗教、民間薬、予兆・占い・まじない・禁忌を述べる。俗信の末尾には座敷童子・カッパ・キツネ・モウコ(幽霊)・オシラサマなどの話を、地区名を添えて箇条で並べる。