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逆さに入れた目玉で医者になった男

所在地群馬県富岡市富岡
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典富岡市史 民俗編――昔話・伝説・世間話

どんな伝承か

正直で働き者だが貧しい男が観音を篤く信仰し、堂にこもって二十一日の願をかけた。満願の朝、夢枕に立った観音は、前世で狩人として多くの生き物を殺した報いで貧しいのだと告げ、堂の階段から飛び降りて最初に手に触れたものを拾えと教えた。男は飛び降りて尻もちをつき、飛び出した両の目玉を慌てて拾い、前後逆に押し込んでしまった。すると人の体の中が透けて見えるようになり、男は医者になって大いに繁盛した。これを聞いた隣の欲深い博打打ちが真似をして飛び降りたが、拾って押し込んだのは団栗の実で、盲目になってしまったという。

原典より

昔、ある所に、正直で働き者だけど、とっても貧乏の男がいました。—— 富岡市史 民俗編――昔話・伝説・世間話(富岡市(編)・富岡市史) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

富岡市史 民俗編――昔話・伝説・世間話(富岡市(編)・富岡市史)

『富岡市史 民俗編――昔話・伝説・世間話』は、富岡市が編んだ市史の民俗編のうち、民俗知識の章の末尾と口頭伝承の章を収めたものである。口頭伝承の章は、昭和四十年代以降の中学校郷土部の採話や額部地区の民俗調査、市史編さんの調査で聞き取った昔話・伝説・世間話と、富岡・甘楽方言の解説から成る。伝説は自然的・社会的・信仰的の三つに分け、羊太夫や小野小町、貫前神社にまつわる話と多くの地名起源を載せる。

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