稲荷の山際十軒が犬を飼わない訳
どんな伝承か
内匠のうち乙内匠の川組で、山際に並ぶ十軒の家々は犬を飼わない。すぐ裏の山に稲荷様が祀られているためで、この稲荷を疎かにして犬を飼うと火事になると言い伝えられている。一軒の家の禁忌ではなく、山ぎわの十軒がそろって守る禁忌として市史に記録された。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
富岡市史 民俗編――昔話・伝説・世間話(富岡市(編)・富岡市史)
『富岡市史 民俗編――昔話・伝説・世間話』は、富岡市が編んだ市史の民俗編のうち、民俗知識の章の末尾と口頭伝承の章を収めたものである。口頭伝承の章は、昭和四十年代以降の中学校郷土部の採話や額部地区の民俗調査、市史編さんの調査で聞き取った昔話・伝説・世間話と、富岡・甘楽方言の解説から成る。伝説は自然的・社会的・信仰的の三つに分け、羊太夫や小野小町、貫前神社にまつわる話と多くの地名起源を載せる。