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稲含の神が投げつけたベットコ岩

所在地群馬県富岡市岩染(ベットコ岩)
年代伝承
登場—
出典富岡市史 民俗編――昔話・伝説・世間話

どんな伝承か

稲含様と榛名様と一之宮様は三人兄弟の神で、一之宮様は人通りの多い一ノ宮に、あとの二柱は静かな稲含山と榛名山にそれぞれ住みついたという。稲含には七つの池があるがさるおがせという植物がなく、榛名にはさるおがせがあって池がなかったので、二柱は池とさるおがせを交換する約束をした。稲含の神は七つの池をすべて渡したのに、榛名の神は麓のわずかなさるおがせしか渡さなかった。だまされたと知って怒った稲含の神が榛名山めがけて岩を投げつけたが届かず、途中の河原に落ちた。ひき蛙のような形のこの岩を土地の人はベットコ岩と呼ぶ。以来、稲含山麓の人は榛名山に登らず、榛名山麓の人も稲含山に登らないという。

原典より

稲含様と榛名様と一之宮様は三人兄弟の神様である。—— 富岡市史 民俗編――昔話・伝説・世間話(富岡市(編)・富岡市史) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

富岡市史 民俗編――昔話・伝説・世間話(富岡市(編)・富岡市史)

『富岡市史 民俗編――昔話・伝説・世間話』は、富岡市が編んだ市史の民俗編のうち、民俗知識の章の末尾と口頭伝承の章を収めたものである。口頭伝承の章は、昭和四十年代以降の中学校郷土部の採話や額部地区の民俗調査、市史編さんの調査で聞き取った昔話・伝説・世間話と、富岡・甘楽方言の解説から成る。伝説は自然的・社会的・信仰的の三つに分け、羊太夫や小野小町、貫前神社にまつわる話と多くの地名起源を載せる。

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