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九段坂から堀へ落ちて無傷の札

所在地東京都千代田区(九段坂)
年代天明二年春
登場御小姓新見愛之助
出典科学的教養

どんな伝承か

天明二年の春、御小姓を勤める新見愛之助が登城の途中、九段の坂の上で馬が何かに驚き、堀へ馬もろとも転げ落ちた。深さは数十丈あったというのに、愛之助は傷ひとつ負わず、着物を改めてそのまま登城したという。噂になり、何か守りを持っていたのかと尋ねられて出したのが、知行地の百姓から届いた札だった。その百姓は野で雉子を射たが、上手が何人がかりでも矢が当たらない。捕らえてみると羽の下に、読み解けない文字が記されていたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

科学的教養(小泉丹・小泉丹・科学論・1948年(昭和23年))

『科学的教養』は、小泉丹が昭和二十三年に春秋社から刊行した、科学的なものの見方を説く評論である。精確さ・合理性・実証の面から科学的と非科学的の違いを論じ、河童の記録や呪いの効き目、『耳袋』の怪異談、狐憑き、幽霊・化物屋敷、人魂・鬼火・怪火を例に、日本人のものの考え方を検討する。昭和十七年に書いた前版を戦後に改稿したもので、序と起序に続く七章から成り、旧稿の終わりの二章を除いたと序に記す。

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