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伊勢参りの年ごとに死んだ三人の息子

所在地長野県木曽郡木曽町福島
年代寛永年中
登場参宮した亭主とその三子
出典井上円了 妖怪学講義

どんな伝承か

『因果物語』より。木曽の福島に、伊勢神宮の御利生をこうむった者がいた。奥州から伊勢参りの者が宿を借りたのを見た亭主が、遠方からさえ参宮に来る者があるのに、神宮に近い自分たちが詣らぬのは無信心だと発心し、参宮に出かけた。帰ると間もなく総領の息子が死に、人々は伊勢の罰だと言い合ったが、亭主は運命だとして意に介さず、翌年も参宮すると二番目の子が死んだ。それでも信心は衰えず、次の年も参宮して帰った二十日ほど後、三番目の子も死んだ。さすがに落胆していると、二日ほどして、三人の子は盗人であるとして召し捕りが来た。皆すでに死んでいたので、父は大難を逃れたのだという。寛永年中のことであった。

原典より

ところが、三人目の子も数日前に死んで、今では一人の子もいないというわけで、父も大難を逃れたわけである。—— 井上円了 妖怪学講義(井上円了 著・平野威馬雄 編) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

井上円了 妖怪学講義(井上円了 著・平野威馬雄 編)

『井上円了 妖怪学講義』は、明治期に哲学館で講じられた井上円了の『妖怪学講義』から要所を選び、平野威馬雄が現代の文章に改めて編んだ抄録である。狐憑きや化物屋敷、怪火、幽霊、コックリなどを題材に、円了が古書から抜き出した記事、各地から寄せられた報告、円了自身の現地での調べを収める。原著の八部門のうち理学・心理学・宗教学・雑の四部門を章に立て、序で研究の経緯と分類を、結びで編者の見方を述べる。

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