忠義な犬(狼の子)
どんな伝承か
猟師が狼の子を見つけて育てると立派な犬になり、猟のたびに連れて行った。ある日、山奥深くで日が暮れたので崖の岩穴に入って一晩泊まると、夜中にその犬が体の上を跳び越え、自分に跳びかかるかと思うほどのすさまじい吠え方をした。山奥で夜露にあたって狼の本性が出たのかと思った猟師は、危ないというので猟銃で撃ち殺してしまう。ところが穴を出ようとすると、入口には大蛇が今にも呑もうと構えていた。猟師はその大蛇を撃ち殺して帰ったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
成田市史 民俗編――昔話・伝説(成田市(編)・成田市史・自治体史(民俗))
『成田市史 民俗編』第2節所収の昔話・笑話・伝説。千葉県成田市に伝わる口承を採録する。