喰わず女房
どんな伝承か
欲の深い旦那が、飯を食わない口のない嫁を貰いたいと言ってほうぼう歩いていると、向こうから来た女と行き合った。その女には口が無かったので、望みどおり嫁に貰った。ところが行ってみると口が無いどころではなく、旦那が仕事に出た留守に倉から米を担ぎ出して大釜で飯を炊き、握り飯にして頭の真ん中にある口から一櫃も食べてしまった。欲の深いことは祈るものではない、という戒めで結ばれる話で、新妻の石橋ウメが語った。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
成田市史 民俗編――昔話・伝説(成田市(編)・成田市史・自治体史(民俗))
『成田市史 民俗編』第2節所収の昔話・笑話・伝説。千葉県成田市に伝わる口承を採録する。