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七桶の蛸

所在地神奈川県三浦郡葉山町堀内(森戸海岸)
年代不明
登場欲深い老婆
出典神奈川の伝説

どんな伝承か

葉山の森戸海岸のちょうど中ほど、波打ち際から十数メートル先に小さな磯があり、七桶と呼ばれている。昔、近くに欲の深いおばあさんがいて、ある朝浜に出ると、この磯に大きな蛸が吸いついていた。桶を持っていって足を一本切り取ると、それだけで桶がいっぱいになったので、その日は帰った。翌朝も蛸がいたのでまた一本切って持ち帰り、こうして七日の間、家と磯を往復した。八日目、最後の一本を切りに近づくと、それまでおとなしかった蛸が急に暴れ出し、残った一本の足でおばあさんを海へ引きずり込んだ。おばあさんは助からず、欲に溺れて身を滅ぼしたこの話から磯は七桶と呼ばれるようになったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

神奈川の伝説(谷川平夫(文)/読売新聞社横浜支局 編・1967年(昭和42年))

『神奈川の伝説』は、読売新聞社横浜支局が一九六七年に編んだ神奈川県内の伝説集である。読売新聞神奈川県民版に昭和四十年九月から四十二年八月まで八十回連載された「神奈川の伝説」のうち六十五回分を収め、文は谷川平夫記者が書き、伝説の地を訪ねて住職や古老に聞いた話と現在の様子を添える。樹木・石・塚・水・坂や島・屋敷址・社寺・禁忌・地名の部に話を分け、大藤時彦の序文と巻末の解説・索引を付ける。

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