蟹の褌
どんな伝承か
成田市に伝わる笑い話。初めて大きな蟹の御馳走が出た席で、ある男が食べ方が分からず隣の人に尋ねた。「蟹褌を取って、それから割って食べるものだ」と教えられた男は、その言葉の意味を取り違えてしまう。そうっと自分の身につけていた褌を外し、それを膳の隅にそっと置いたのだという。同席していた人々はこれを見て大いに笑ったと伝えられ、村の語り手の間で長く語り継がれてきた滑稽な一口話である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
成田市史 民俗編――昔話・伝説(成田市(編)・成田市史・自治体史(民俗))
『成田市史 民俗編』第2節所収の昔話・笑話・伝説。千葉県成田市に伝わる口承を採録する。