弘法清水
どんな伝承か
山に小屋をかけて木挽きたちが入っていたが、あたりに水が一滴もなく、水をもらいに行くにも一日では行き着けないほど遠かった。生米をかじって木を挽くありさまで、水が飲みたいと嘆いていると、網代笠をかぶった坊さんのような人がふらりと現れ、今日は暗くなって間がないから明日ここを突いてみなさいと言った。翌日そこを突くと清水が湧いた。授けてくれたのはお大師様で、言葉を言い終えると坊さんは消えたという。お坊さん清水とも呼ばれる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
成田市史 民俗編――昔話・伝説(成田市(編)・成田市史・自治体史(民俗))
『成田市史 民俗編』第2節所収の昔話・笑話・伝説。千葉県成田市に伝わる口承を採録する。