祟るので祀り継がれる高岡村の屋敷氏神
どんな伝承か
千葉県香取郡高岡村(現・成田市高岡)では、戸ごとに屋敷の一隅に氏神を祭り、家を守る先祖と伝えた。祭りは旧九月十五日、天神山から取った土を祭地に盛り、竹と藁で祠殿を作って幣を立て、新米を供えた。人の屋敷を買い受けて耕地にすることがあっても、その氏神を粗末にすると祟ると信じられ、一軒で二、三所の氏神を祭る例もあるほど、祭りは大切に継がれたという。
原典より
人の家屋敷を買って住み、また耕地にすることがあっても、その氏神を害うと祟ると信じて祭りを継いだ。—— 日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗(原田敏明・池上廣正・堀一郎ほか) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗(原田敏明・池上廣正・堀一郎ほか)
『日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗』は、原田敏明・池上廣正・堀一郎ら十二人の執筆者による論文集である。民間に伝わる神と霊の観念、家や村の氏神、職業の神、祭りの日取りと組織、憑きものや妖怪を題材に、各地の調査報告や古記録に見える事例を引いて論じる。原田の総説に始まる十七編からなり、後半では修験道・庚申信仰・キリシタン・新興宗教と民間信仰とのかかわりを扱う。