木内のカラダビ葬法
どんな伝承か
木内は約八十戸のうち六十戸ばかりが、隣の虫幡にある天台宗清水寺の檀家で、この家々がすべてカラダビ式の葬法を行っている。本葬に先立つ内葬では、棺を舁ぐセンドウと喪主、ごく親しい者、時に僧侶も加わって墓地へゆき埋葬する。続く本葬では空の輿をセンドウ二人が舁ぎ、その前を位牌を持つ総領息子と枕飯を持つその妻が進み、総領娘が天蓋をかざす。旧寺院跡の広場へ着くと輿を台の上に据え、人々がその廻りをまわる六道廻りを行い、僧の読経と焼香があって本葬が終わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
霊魂の行方(最上孝敬・最上孝敬・葬送民俗・昭和(民俗学))
民俗学者・最上孝敬『霊魂の行方』。日本各地の葬送習俗を実地調査し、死者の霊魂がどこへ行きどう処理されるかを論じた葬送民俗研究の集成。