トップ > 山梨県の伝承 > 甲府市

猿橋と仲の悪い国玉の大橋

所在地山梨県甲府市国玉町(国玉の大橋)
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典妖怪談義(柳田國男選集 五巻)

どんな伝承か

甲州の国中の国玉村には、大橋という名なのにごく短い石橋がある。この橋は郡内の猿橋とひどく仲が悪く、猿橋の上で大橋の噂をすると必ず恐ろしい目に遭う。昔、武州から甲州へ行く者が猿橋でうっかり国玉の大橋の噂をすると、女が現れて、甲府へ行くならこの手紙を大橋へ届けてほしいと頼んだ。途中でこっそり開けると、この男を殺せと書いてあったので、矢立の筆で決して殺してはならぬと書き直して届けた。大橋の上に現れた女は怖い顔で読み、急に顔色を変えて礼を言って去り、何の障りもなかったという。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

妖怪談義(柳田國男選集 五巻)(柳田國男・柳田國男・妖怪学・1956年(昭和31年))

『妖怪談義(柳田國男選集 五巻)』は、柳田國男が妖怪についての論考を集め、昭和三十一年に自序を付して編んだ論集である。妖怪と幽霊の別を説く総論「妖怪談義」に始まり、川童・小豆洗い・ザシキワラシ・山姥・山男・大太法師・一つ目小僧・天狗などを、各地の言い伝えと方言の呼び名から考える。巻末に全国の妖怪の名を短い説明つきで集めた「妖怪名彙」を置き、大藤時彦の解説を付している。

種別から探す

手紙猿橋

甲府市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『妖怪談義(柳田國男選集 五巻)』の伝承