筆先を真に受けた幹部の昼の提灯
どんな伝承か
このころナオを取り巻く大本の幹部たちは、ギャグのような毎日を繰り広げていた。「この世は暗がりであるぞよ」と筆先に出れば白昼でも提灯をつけて歩き、「道の真ん中を歩め」とあれば車道の中央を進み、馬車が来ても頑として譲らず、相手がよけると「見たか、神力を」とそり返った。王仁三郎とスミの結婚一年目の旧正月には、中村竹吉なる男が神代餅を三十六個も腹に詰め、三十六はミロクだと宣言して一同を呆れさせた。快く思わぬ四方祐助が箱膳を振り下ろし、額から血を流した中村はなお神力を誇ったという。
原典より
「この世は暗がりであるぞよ」と筆先に出ると、白昼でも提灯をつけて歩き、「みちの真ん中をあゆみて下されよ」とあれば、車道の真ん中を歩き…—— 出口王仁三郎の霊界からの警告――発禁「予言書」に示された破局と再生の大真相(武田崇元) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
出口王仁三郎の霊界からの警告――発禁「予言書」に示された破局と再生の大真相(武田崇元)
『出口王仁三郎の霊界からの警告――発禁「予言書」に示された破局と再生の大真相』は、武田崇元が著した、大本の出口王仁三郎の予言をめぐる解説書である。開祖出口ナオの神憑かりと王仁三郎の生涯をたどりつつ、日露戦争から太平洋戦争・敗戦に至る予言や、発禁とされた予言詩『瑞能神歌』、『霊界物語』の記述を取り上げる。予言と二度の大本弾圧を軸に歴史との符合を論じ、秘章で入蒙や出生をめぐる謎を扱い、巻末に年譜を付す。