御嶽教管長の口を借りた帰還の神託
どんな伝承か
綾部を離れて御嶽教に迎えられ、大阪大教会長に抜擢されていた王仁三郎は、ある夜、五代管長の神宮暠寿に呼ばれて管長室へ行った。神床を背にした管長は厳かに、時が来た、そなたはこんな所にいる人ではない、出口ナオ殿が帰りを待っている、早く綾部へ帰り手を携えて世を救う神業にあたれと告げ、そのまま奥へ引き籠もった。高熊山の神示からちょうど十年目、明治四十一年三月十四日のことだった。翌朝、帰る支度を整えて挨拶に行くと、管長は前夜のことを何も覚えておらず引き留めにかかったため、王仁三郎は年内は綾部と伏見の西部本庁を行き来することで折り合った。
原典より
「時が来た。そなたはこんなところにぐずぐずしているお方ではない。出口ナオ殿が帰りを待ってござる。早く綾部へ帰ってナオ殿と手を引き、救世の神業にあたって下されよ」—— 出口王仁三郎の霊界からの警告――発禁「予言書」に示された破局と再生の大真相(武田崇元) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
出口王仁三郎の霊界からの警告――発禁「予言書」に示された破局と再生の大真相(武田崇元)
『出口王仁三郎の霊界からの警告――発禁「予言書」に示された破局と再生の大真相』は、武田崇元が著した、大本の出口王仁三郎の予言をめぐる解説書である。開祖出口ナオの神憑かりと王仁三郎の生涯をたどりつつ、日露戦争から太平洋戦争・敗戦に至る予言や、発禁とされた予言詩『瑞能神歌』、『霊界物語』の記述を取り上げる。予言と二度の大本弾圧を軸に歴史との符合を論じ、秘章で入蒙や出生をめぐる謎を扱い、巻末に年譜を付す。