古い通達を盾にした本宮山神殿の破却
どんな伝承か
第一次大本事件ののち、当局は何とか大本を抑え込もうと、明治五年に出された「無願の社寺を建立すべからず」という古い大蔵省の通達を持ち出し、大本の本宮山の神殿を取り壊すという強硬手段に出た。さすがにこれは官憲の横暴だとして議会や法曹界でも問題にされたが、そのまま押し切られた。取り壊しは十月十八日から一週間にわたり、その間は警官隊が見張りを固め、歩兵三個中隊まで動員されて警戒にあたったという。王仁三郎はこの破却の音を聞きながら、『霊界物語』の口述を始めることになる。
原典より
さらに、当局はなんとか大本をおさえこもうという意図のもとに、「無願の社寺を建立すべからず」という明治五年に出されたカビの生えたような大蔵省の通達を根拠に、大本の本宮山神殿の取り壊しといった暴挙にでる。—— 出口王仁三郎の霊界からの警告――発禁「予言書」に示された破局と再生の大真相(武田崇元) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
出口王仁三郎の霊界からの警告――発禁「予言書」に示された破局と再生の大真相(武田崇元)
『出口王仁三郎の霊界からの警告――発禁「予言書」に示された破局と再生の大真相』は、武田崇元が著した、大本の出口王仁三郎の予言をめぐる解説書である。開祖出口ナオの神憑かりと王仁三郎の生涯をたどりつつ、日露戦争から太平洋戦争・敗戦に至る予言や、発禁とされた予言詩『瑞能神歌』、『霊界物語』の記述を取り上げる。予言と二度の大本弾圧を軸に歴史との符合を論じ、秘章で入蒙や出生をめぐる謎を扱い、巻末に年譜を付す。