松雲閣で始まった霊界物語の口述
どんな伝承か
第一次弾圧の余波が残る大正十年十月十八日、官憲の命令で本宮山の神殿が壊される音を聞きながら、王仁三郎は綾部並松の松雲閣で『霊界物語』の口述を始めた。全八十一巻八十三冊、原稿用紙にして六万枚に及ぶ大著である。四百頁ほどの一冊を平均三日、早いものは二日で語り終えたが、それも筆録者に合わせた速さだったという。多くの場合、彼はまず横になって三十分ほど軽いいびきをかいて眠り、それから口を開くと、言いよどみも言い直しもなく語り続けた。途中で眠っても、最後の一、二行を読んでもらうと、すらすらと続きを語った。
原典より
多くの場合、王仁三郎はまずゴロリと横たわり、三十分ほどかすかなイビキをかいて眠る。—— 出口王仁三郎の霊界からの警告――発禁「予言書」に示された破局と再生の大真相(武田崇元) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
出口王仁三郎の霊界からの警告――発禁「予言書」に示された破局と再生の大真相(武田崇元)
『出口王仁三郎の霊界からの警告――発禁「予言書」に示された破局と再生の大真相』は、武田崇元が著した、大本の出口王仁三郎の予言をめぐる解説書である。開祖出口ナオの神憑かりと王仁三郎の生涯をたどりつつ、日露戦争から太平洋戦争・敗戦に至る予言や、発禁とされた予言詩『瑞能神歌』、『霊界物語』の記述を取り上げる。予言と二度の大本弾圧を軸に歴史との符合を論じ、秘章で入蒙や出生をめぐる謎を扱い、巻末に年譜を付す。