百日は軒を離れない霊魂
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どんな伝承か
死に瀕した人の霊魂が、その亡骸を抜け出るに際して相似た行動をとり、生存者を怖れさせるという伝承は、昔から全国に豊富にある。陸中和賀郡では、霊魂は死んでから百か日過ぎねばその家の軒を離れないといって、百日の間は怖れ慎んで精進をする。葬るときに棺の中でガタと音を立てることがあって、肉親には霊魂が生きているのが分かるという。臨終の時に、魂が来たといって戸の開く音やすたすたと歩く音を聞くこともあり、こうした訪れは死亡の日時とよく符合するといわれている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
河童・天狗・妖怪――民俗随筆(武田静澄・武田静澄・民俗随筆・昭和)
武田静澄『河童・天狗・妖怪―民俗随筆』。全国の妖怪伝承を天狗・河童・ざしき童子・妖怪心理の四部で随筆風に集成する。天狗篇では天狗の団扇・誕生、祈禱くらべ、天狗に憑かれた女、幻術つかい、神かくし、天狗にさらわれた人々(お庭番のゆくえ・天から降った男・ふたり夫・天狗六兵衛・おかんの末路)、神かくしにあう心理、ぐひん餅と山荒れ、天狗の相撲場などを収める。
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