石の不動尊が背に乗り運ばれる
どんな伝承か
栃木県佐野市上大戸の松井家の裏には延宝元年(一六七三)に建てられた石の不動尊像がある。かつて敗走の武士から預かった木像の不動尊が焼失した後、松井家に不幸が続いたため石像を建てて祈ると家は繁栄した。明治の初め、この不動尊を境界争いの末に移すことになったが、石像はまるで背負われるように自ら現在地まで運ばれてきたと伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
田沼町史 第1巻(自然・民俗編)――伝説(田沼町(編)・田沼町史・自治体史(民俗))
『田沼町史 第1巻(自然・民俗編)』所収の伝説。栃木県田沼町(現佐野市)に伝わる自然・義民・地名・落人伝説を採録する。