盆の十六日に参る恩徳寺のほとけ山
どんな伝承か
盆の十六日に、宗派に関わりなく決まった霊地へお参りする風は、川西町の置賜山のほかにもある。飯豊町の萩生で真言宗の恩徳寺のそばにある「ほとけ山」がその一つである。庄内では、盆の供養を受けた仏たちが仏の国へ帰るとき、まず「モリの山」に立ち寄り、近くの端山を経て高い山へ戻っていくと言われるが、恩徳寺のすぐ近くにも羽山(葉山)がある。
原典より
飯豊町大字萩生の真言宗恩徳寺の側にある「ほとけ山」がそれである。—— 置賜の庶民生活2(民間信仰)――俗信・ワカ・死霊(置賜民俗学会ほか・置賜の庶民生活) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
置賜の庶民生活2(民間信仰)――俗信・ワカ・死霊(置賜民俗学会ほか・置賜の庶民生活)
『置賜の庶民生活2(民間信仰)』は、置賜地方の民間信仰を、奥村幸雄・武田正・湯川洋司・戸川安章が項目ごとに分担して書いた民俗誌である。人の一生や食物・病気の禁忌、天気占い・作占い・予兆とまじない、ワカ(巫女)、病を治す薬師・道祖神・不動・地蔵、死霊と魂招び・死水の習俗を、古老からの聞き書きや家伝の書付、近世の記録を交えて記す。「禁忌・卜占・予兆」「生活の中の神々」「仏・地蔵」「死霊」などの部に分け、項の末尾に執筆者名を記す。