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弘法大師の杖から育った三度栗

所在地岐阜県美濃加茂市伊深町大洞
年代不明
登場弘法大師、子どもら
出典美濃加茂市史 民俗編――伝説

どんな伝承か

伊深の大洞にある森井家の屋敷には、かつてサンドグリともコウボウサマグリとも呼ばれる栗の木があり、年に三度花をつけた。昔、子どもたちが遊びながら、栗がいつも実っていればご飯のように食べていられるのにと話しているところへ、弘法大師が通りかかった。哀れに思った大師は、年に三度実る栗を授けようと言って杖を突き立て、その杖がやがて大木に育った。人々は木にしめ縄を張って敬い、イガは草を焼く場所に入れずに川へ流し、枯れ枝も家で焚くのをはばかって、裏山の山の神を祀った所へ捨てたという。

原典より

その杖はやがて大樹となり、年に三度花が咲いた。—— 美濃加茂市史 民俗編――伝説(美濃加茂市(編)・美濃加茂市史) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

美濃加茂市史 民俗編――伝説(美濃加茂市(編)・美濃加茂市史)

『美濃加茂市史 民俗編――伝説』は、美濃加茂市の市史民俗編のうち、第一三章「俗信」と、第一四章「伝説 昔話 世間話」の総説および第二節「伝説」を収めたものである。天候・農事・人事にかかわることわざと俗信、民間療法、樹木の禁忌を挙げたうえで、伊深・蜂屋・太田・三和など市内各地区に伝わる三度栗、龍宮さまの淵、火塚、山男、かぶと淵などの伝説六十四話を記す。昔話・世間話の節は含まず、伝説の多くは題に伝承地区の名を添える。

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