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堂跡から掘り出された潟岸薬師

所在地岩手県奥州市胆沢南都田化粧坂(潟岸薬師堂)
年代慶安三年(一六五〇)
登場郡司兵衛義実、小夜姫
出典胆沢町史 11(民俗編4)――口承・伝説
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どんな伝承か

『胆沢風土聞誌写』によれば、掃部長者の妻が蝮蛇に化けて湖水に入り祟りをなすので、土地の人々は恐れて潟岸明神を祀ることとし、美女を贄に供えるため郡司兵衛義実が遠州中山の里へ行き小夜姫を買い取ってきた。贄となった小夜姫は四ッ柱に組んだ床に座って念仏を誦経し、その災難を免れることができた。その有難さから社堂を建てて薬師如来を安置したという。のちに荒廃したが、慶安三年、その堂跡から薬師座像の石仏を土中より掘り出し、再び薬師堂を建てて祀った。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

胆沢町史 11(民俗編4)――口承・伝説(胆沢町(編)・胆沢町史・自治体史(民俗))

岩手県胆沢町の伝説・昔話を網羅する。第一節は高山掃部長者と松浦佐用姫の物語で、薬師如来本地松浦佐夜姫誕生記、高山掃部長者竹生嶋弁財天胆沢物語、『南部叢書』所載の奥州胆沢高山実伝(高山稲荷の由来、嘉門長者の妻が嫉妬で大蛇に化し止々井の大堤に隠れて人を害し、美女を牲に供える年番が定められ、遠州小夜の中山から小夜姫が身売りして奥州に下り、牲に上るが神明仏陀の冥助で害を免れ大蛇の骨角を埋葬、潟岸薬師・諏訪明神を祀る)など複数の版と考証を収める。

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