姫が納めた化粧坂の薬師瑠璃光如来
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どんな伝承か
最期を急ぐ小夜姫のため、吉実は化粧道具を取り揃えて化粧坂へ向かい、化粧堂へ姫を移した。よくよく化粧を済ませると御堂は光り輝き、姫は諸菩薩にも似て照り渡ったという。姫がこの堂の本尊は何かと尋ねると、吉実は本尊はないと答えた。そこで姫は、最期の身なればと首に掛けた錦の袋から肌身離さぬ薬師如来を取り出し、この堂の本尊にしてほしいと言って納めた。化粧坂の薬師瑠璃光如来はこの仏のことであると伝える。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
胆沢町史 11(民俗編4)――口承・伝説(胆沢町(編)・胆沢町史・自治体史(民俗))
岩手県胆沢町の伝説・昔話を網羅する。第一節は高山掃部長者と松浦佐用姫の物語で、薬師如来本地松浦佐夜姫誕生記、高山掃部長者竹生嶋弁財天胆沢物語、『南部叢書』所載の奥州胆沢高山実伝(高山稲荷の由来、嘉門長者の妻が嫉妬で大蛇に化し止々井の大堤に隠れて人を害し、美女を牲に供える年番が定められ、遠州小夜の中山から小夜姫が身売りして奥州に下り、牲に上るが神明仏陀の冥助で害を免れ大蛇の骨角を埋葬、潟岸薬師・諏訪明神を祀る)など複数の版と考証を収める。
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